「司令!! 敵艦、浮上しました」
「全艦、砲撃開始!!」
◇
「将軍!! 浮上しました」
「よし。 全艦、デスラー砲発射!!」
グラルバジャルは、デスラー砲の発射を命じた。
ガルマン帝国のアスタル級次元潜航戦艦から伝家の宝刀デスラー砲が発射された。
発射されたデスラー砲は、ガルバートの戦艦へ襲い掛かった。
◇
「司令!! 敵艦隊から強力なエネルギーが来ます。 ご指示を……」
「そんな砲撃、避けるまでもない」
だが、予想に反した事が起こった。
直撃を受けた艦が蒸発したのだ。
「見方艦十隻轟沈!!」
「何故、あの程度の砲撃で我が方の艦が沈むんだ!!」
「我々が、持っているデータが古かったようです。 今の砲撃は、我々が持っているデータより強力でした」
「こうなったら、あの艦を先に沈める。 全艦全力砲撃で、あの艦を沈めろ!!」
ヤマトへ集中攻撃を命じるホルギリス。
「全艦砲撃準備完了!!」
「砲身が解けるまで撃ち続けろ!!」
ガルバート帝国の戦艦群の主砲が一斉に火を噴いた。
◇
「右舷被弾!!」
「左舷装甲板剥離!!」
敵の集中砲火でヤマトは、損傷していく。
「艦載機隊、押し戻しています」
形勢が不利だった艦載機隊が押し戻しているようだ。
「艦長!!」
「技師長!! 超爆縮波動カートリッジ弾は仕えるか?」
「問題ない。 使えます」
「よし。 全主砲の弾丸を超爆縮波動カートリッジ弾に変更だ!!」
「全主砲、第一砲塔から順次、超爆縮波動カートリッジ弾に切り替えよ」
副長は、第一砲塔から順次、超爆縮波動カートリッジ弾に切り替えるよう命じた。
その間にもヤマトは、被弾していく。
『此方、第一砲塔。 超爆縮波動カートリッジ弾への装換完了!!』
装換完了の報告が第一砲塔から来る。
「各砲へ。 装換完了次第命令を待たずに撃て!!」
斉藤が各砲へ練達する。
装換が終わった第一主砲が火を噴いた。
発射された弾丸は、一直線に敵艦へ突き進んだ。
そして、巨大な敵戦艦を一射撃で1隻蒸発させた。
◇
「司令!! 我が方の戦艦1隻が敵の砲撃で轟沈しました」
「たかが1隻。 気にするな!!」
「ですが……」
「五月蝿いぞ!!」
そう言って、銃を抜いて部下に突きつける。
「いえ。 聞いていただきます。 見方の沈み方が異常なのです。 普通の砲撃では、あんな風には沈みません」
「確かに我らの艦は、何度も砲撃を打ち込まないと沈まん」
「だから、異常なのです。 早く対策を取らないと全滅してしまいます」
「止むえん。 5番艦、6番艦!! 敵戦艦の至近距離へ小ワープ!!」
敵艦の至近へ小ワープを命じるホルギリス。
5番艦と6番艦が空間を歪めて小ワープして行く。
◇
「大変です。 敵艦2隻がワープしてきます」
其の直後、2隻の敵艦がヤマトの左右に出現した。
「側舷ミサイル発射します」
「待て!! 此の距離で撃ったこっちも被害を受けしまう」
側舷ミサイルの発射を止める真田。
「艦長、左右の敵艦から脱出艇が多数出ています」
「敵は、我々を何らかの兵器で葬るつもりだ」
ズズゥン!!
敵の砲撃は、続く。
『此方、第三艦橋。 下部第一砲塔被弾!! 砲撃不能』
「艦長!!」
副長が指示を求める。
「相原!! ガルマン艦隊に退避するよう伝えろ!!」
「了解!! ガルマン艦隊に退避するよう伝えます」
そう言って、ガルマン艦隊に通信を送る相原。
◇
「将軍!! ヤマトより通信です」
「読め!!」
通信を読めと言うグラルバジャル。
「直ちに安全宙域まで後退されたし」
「ヤマトは、何かをするつもりだ…… 全艦、交戦しつつ後退せよ!!」
グラルバジャルは、交戦しつつ後退するよう命じた。
ヤマトは、いったい何を撃とうとしているのか!?
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