バラン宙域……
「敵機来襲!!」
加藤は、コスモタイガー隊を指揮して迎え撃つ。
「絶対に一機で戦うな!! 複数機で迎撃に当たれ」
加藤が見方に指示をだす。
「「「「「了解」」」」」
了解の返事が各機から返ってくる。
「さぁ。 行くぞ!!」
◇
「コスモタイガー隊、敵機との交戦に入ります」
航空管制の女川浩介が電算室長に報告する。
「よし。 しっかり管制をしろ!!」
「了解!! 管制を行います」
◇
「司令。 全機発進しました」
「よし。 敵機を撃ち落せ」
コスモタイガーを撃ち落せと命じるホルギリス。
◇
「ヤロウ共、撃墜ゲームの開始だ!!」
ガルバート機の隊長が言った。
『待ってました』
「油断だけは、するな!! 油断したら撃墜されるぞ」
隊長は、コスモタイガーを強敵と判断した。
「喰うぞ」
ガルバート機が一斉にコスモタイガーへ飛んでいくその数500機にも及ぶ大編隊。
◇
「将軍!! 如何しますか!?」
副官が聞いた。
「瞬間物質移送機は、駄目…… 亜空間魚雷も駄目、主砲も駄目」
「残るは、デスラー砲とガルマンカートリッジタイプの魚雷です」
ガルマン艦隊は、攻めあぐねていた。
「せめて惑星破壊ミサイルがあれば、敵艦内に送り込んでやれるのに」
「将軍。 無い物の事を気にしても意味がありません。 現有戦力でがんばりましょう」
「全艦、爆縮ガルマンカートリッジタイプの魚雷を装填!!」
「全艦、爆縮ガルマンカートリッジ魚雷装填!!」
グラルバジャルは、爆縮ガルマンカートリッジ魚雷の装填を命じた。
「之で駄目なら、デスラー砲を使う」
「しかし将軍!! デスラー砲は、仕えません」
「如何してだ!?」
「ヤマトの艦載機隊が敵機と空中戦を繰り広げているからです」
「之で、デスラー砲は使えないな……」
「各艦、爆縮ガルマンカートリッジ魚雷装填完了」
「よし。 発射!!」
亜空間内のガルマン艦から爆縮ガルマンカートリッジ魚雷が発射された。
◇
「司令。 亜空間ソナーに感!!」
「今度は、何だ!?」
「また、魚雷です」
「アイツ等、バカだな……」
「はい。 魚雷が効かないことぐらい分かっている筈です」
しかし予想に反した事が起きた。
見方艦が爆発して轟沈したのだ。
「何が起こったのだ!!」
「見方艦が敵の魚雷で轟沈しました」
「タダの魚雷程度の攻撃で沈むはず無い!! 敵の魚雷を調べろ」
敵の魚雷を調べるよう命じたホルギリス。
その間にも攻撃を受けるガルバート帝国のバラン防衛艦隊。
上からは、ヤマトの攻撃。 下からは、ガルマン帝国の潜航艦の攻撃だ。
真上と真下…… 彼の大帝国が崩壊した弱点である。
「司令!! 威力からして、エネルギーを圧縮したカートリッジタイプの魚雷と判明しました」
分析結果を報告する兵士。
「よし。 貴様らを引きずりだしてくれる。 空間干渉波放射!!」
空間干渉波を亜空間へ向け発射するガルバート旗艦。
◇
「将軍!!」
「如何した!?」
「敵の空間干渉波で、これ以上潜航できません!! 通常空間に出てしまいます」
「くっ…… 全艦浮上!!」
(浮上させられるが、其れが貴様らの失敗だ!!)
「全艦、浮上と同時にデスラー砲を発射だ!!」
今、正にデスラー砲の発射準備が進められる。
彼らは、知る事になる。 誰に弓を引いたのかを……
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