コスモタイガーは、編隊を組んで飛行する。
敵の監視衛星群を破壊する為に。
「敵、監視衛星を確認。 全機、ミサイル安全装置解除!!」
加藤は、誤射を防ぐ安全装置の解除を命じた。
「全機、攻撃開始!!」
加藤の命令で、一斉にミサイルを発射するコスモタイガー。
発射されたミサイルは、敵監視衛星に突き刺さる。
ミサイルが突き刺さり爆発する監視衛星。
「よし。次を攻撃するぞ!!」
再び攻撃態勢に入るコスモタイガー。
其の時、一条の光がコスモタイガーを襲う。
「全機、攻撃中止!! 全速離脱」
加藤の命令で離脱を開始するコスモタイガー。
離脱するコスモタイガーにビームの雨を見舞う謎の衛星。
「艦長!! 加藤より通信です」
相原が、報告する。
「通信回路開け!!」
『此方、加藤!! 敵の戦闘衛星の攻撃を受けています。 ヤマトによる撃破をお願いします』
「加藤、もう少し持ちこたえろ」
『急いでください。 あまり、長引かせられません』
「わかった。 戦闘衛星の位置を送ってくれ!!」
『了解。 直ちに座標を転送します』
加藤が、言って直ぐに戦闘衛星の座標が送られてきた。
「座標、受け取りました」
「加藤、安全宙域まで後退して待機!!」
『了解!! 安全宙域で待機します』
「宮川!! 座標を元に各所に指示を出せ!!」
古代は、副長の宮川に命じた。
宮川は、各所に指示を出した。
其れを受け、斉藤が命令を実行する。
「全艦戦闘配備!! 全主砲発射用意!!」
戦闘員が艦内を駆け回る。
各砲がうねりをあげ、目標へ砲身をあわせる。
『此方第一砲塔、発射準備完了』
『第二砲塔発射準備完了!!』
各砲塔から発射準備完了の知らせが来る。
「目標、敵戦闘衛星。 発射!!」
ヤマトの主砲が一斉に火を噴いた。
ヤマトの主砲は、戦闘衛星を次々撃ちぬいていった。
ヤマトに撃ちぬかれ次々爆発していく戦闘衛星群。
其れでも、攻撃してくる戦闘衛星。
「コスモタイガー、4番機、22番機、30番機、44番機、帰還せよ」
左舷戦術指揮席の近藤泰が命令した。
彼は、航空管制も担当しているのだ。
呼ばれた機が帰ってくる。
帰ってくる機は、煙を吹いている。
『此方、格納庫!! コスモタイガー4番、22番、30番、44番機着艦!! 消火及び修理に当たります』
格納庫から報告が来る。
「レーダーに反応!! ビデオパネルオン」
サーシャがビデオパネルに映像を投影する。
映し出されたのは、巨大な戦艦が絶対に破れない垣根を造っている姿だった。
「此のまま、近づけば危険だ!! 副長!!」
「はい。 斉藤!! 波動砲発射用意!!」
「了解!! 波動砲発射用意!! エネルギー充填率300%」
斉藤が、電算室に指示を飛ばす。
「此方、航空管制!! 波動砲を使う為全機帰還せよ!!」
『此方、加藤!! 了解した全機帰還する』
加藤率いるコスモタイガー隊がヤマトへ帰還してくる。
「波動砲強制注入機出力50%。 エネルギー注入率60%」
徳川が、注入作業を急ぐ。
◇
「司令、ヤマトがやってきました」
兵士が報告した。
「軌道上の超巨大戦艦部隊へ!! 全艦戦闘配備!! 全力でヤマトを撃沈せよ!!」
ホルギリスが命じた。
「司令!! ヤマトに高エネルギー反応です」
「何!? 阻止しろ!!」
「無理です。 まだ、射程圏外です」
「地上のミサイルを発射しろ!!」
「はっ!!」
バラン星から超大型ミサイルが次々発射された。
◇
「レーダーに反応!! バラン星から発射されたミサイルです」
サーシャが報告する。
「波動砲発射準備完了!!」
波動砲の発射準備が整う。
「ターゲットスコープオープン!! 電影クロスゲージ、明度20」
発射シークエンスが最終段階へ入る。
「対ショック、対閃光防御!! 発射10秒前!!」
全員が目を保護するゴーグルを装着する。
「5、4、3、2、1、発射ぁっ!!」
斉藤が、トリガーを引くとヤマトの艦首波動砲口から勢いよくエネルギーが発射された。
発射された波動砲は、地上から発射されたミサイルを飲み込みながら敵の巨大戦艦へ襲い掛かった。
◇
「艦長!! 敵の波動砲が来ます」
兵士が叫んだ。
「回避しろ!!」
「無理です。 各艦と連絡通路と繋がっているので身動きが取れません」
「バリア展開急げぇ!!」
「バリア展開も間に合いません」
其の直後、波動砲の直撃を受けた。
「ぐぅわぁぁぁっ!!」
直撃を受けた艦を中心に周囲の艦へ誘爆が広がっていく。
◇
其の頃、ガルマンのバラン奪還艦隊は・・・…
「司令!!」
「如何した!?」
「バラン星方面で爆発反応を確認しました」
「爆発反応だと!!」
「はい。 タキオンエネルギーの解放も確認されました」
「ヤマトだ!! 我らは、遅れを採ってしまったようだ・・・…」
「司令。 如何しますか!?」
「決まっているだろう…… 全艦潜航!! 之より戦闘宙域へ突入する」
バラン宙域において、三つ巴の戦いが始まろうとしていた。
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